1on1とは？メリットと効果的な運用方法を解説
1on1ミーティングという言葉を聞いたことがありますか？すでに取り入れているという企業も多い中、「イマイチしっかりと効果が出ない」「どのように運用するべきか」などと考えているケースも多いようです。
そこで今回は今更聞けない1on1について、その基本的な情報とメリット、効果的な運用方法までを解説していきます。
1on1とは
1on1とは、上司と部下が一対一となり、定期的に話し合いを持つことを指します。1on1ミーティングとも言われるこの手法は、上司ではなく部下が主体となることが特徴。頻度は週に1回〜月に1回程度、15〜30分程度の時間で行うという企業が多いようです。
もともと、アメリカの半導体メーカーインテルが始めたもので、業務上の課題や部下の悩みなどを上司と共有し、「離職率を抑える」「部下と上司の良好な関係を構築する」といったことなどを目的としています。
上司は部下の話に真剣に向き合い、その後フィードバックをするといった流れとなります。
1on1ミーティングのメリットとは
1on1ミーティングを取り入れるメリットとしては次のようなものが挙げられます。
- 持続的な人材育成
- 離職率の低下
- 部下と上司の良好な関係構築
- 評価への納得感
1on1ミーティングを行うことによって、部下と上司の良好な関係が築ければ、離職率が下がり、持続的な人材育成を行うことができるということにつながってきます。
また、日々部下と上司が1on1ミーティングでコミュニケーションを図り、業務上の課題についてなどを共有できていれば、人事評価への納得感も変わってくると言えるでしょう。
1on1ミーティングで話すべきこと
「1on1ミーティングを取り入れてみたけど、いつも雑談で終わってしまう」「何を話すべきか分からず、円滑に運用できていない」そんなふうに感じているケースもあるでしょう。1on1ミーティングを取り入れている企業では、次のようなことをテーマに話し合いを行っているようです。
- 業務に関わる内容で、重要ではあるが緊急性はないもの
- 今後の展望など、部下のキャリアに関わるもの
どちらも、1on1ミーティングがなければ業務中に改めて話し合うというのが難しいテーマと言えるかもしれません。そんなテーマでも、企業の持続的な成長には欠かせないもの。1on1ミーティングの機会を活用してこれらのテーマを話し合ってみるのもおすすめです。
また、1on1ミーティングは上司ではなく部下が主体となるものなので「あえてテーマは決めず、部下に話したいことを話してもらう」といった姿勢をとっている企業もあるようです。
1on1は一対一の面談と何が違う？
一対一の面談では上司が主体となり、一方的なコミュニケーションとなってしまう場合が多いかもしれません。また、仕事の進捗状況の確認や、上司や人事がどういった評価をしているかなど「上司が主体」で「部下は受け止め側」といった構図になってしまうケースが多いようです。
1on1では、一対一の面談とは違いあくまで「部下が主体」ということを念頭に、対話型でのコミュニケーションを図る場とすることが大切です。また、会社や業務のためでもあるのは当然ですが、「部下のために行う」という意識を持って、良好な関係構築に努めることも重要なポイントと言えるでしょう。
まとめ
働き方改革が推進される昨今。1on1ミーティングを効果的に取り入れることで、部下の士気を高め、持続的な人材を育成することができます。また、上司と部下の関係も良好になれば、業務上のミスやトラブルなども減り、効率アップも期待できます。今回紹介したポイントを参考に、ぜひ定期的に1on1ミーティングを実施してみてくださいね。
